韓国で、「髪が短い」という理由で暴行された20代女性B氏を助けようとし、50代の男性A氏が負傷した。これを受け、地元の慶尚南道晋州市は、A氏を義傷者に指定する動きを進めている。義傷者とは、職務以外の行為で、危険にさらされた人を助けるため、危険を冒して救助行為を手掛けて負傷した人を意味する。
昨年11月4日、晋州市下大洞のあるコンビニで、B氏が「髪が短くてフェミニストのようだ」と一方的に文句をつけられ、男性C氏(20代)から暴行されそうになった。これを見ていたA氏は止めに入り、C氏から暴行を受けた。
A氏は、顔面部骨折など全治3週間の傷害を負った。A氏は、病院と裁判所を行き来するようになり、会社を退社せざるをえなくなった。その後、日雇いの仕事を転々とし、生活苦にあえいでいる。
B氏は永久的聴力喪失の診断を受け、補聴器の着用を勧められた。市は犯罪被害者支援センターと晋州福祉財団などを通じ、A氏に570万ウォン(1ウォン=約0.11円)余り、B氏に480万ウォン余りを支援した。
A氏は、自分が被害を受けた内容とC氏を厳罰してほしいという内容の告訴状を昌原地裁晋州支部に提出した。
晋州市は、市民を救うために自分を犠牲にしたA氏が義傷者の要件を満たしているとし、指定に向けた作業を進めている。
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