2024 年 11月 24日 (日)
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サムスンのスマホ好調、7年ぶりに営業利益が14兆ウォン突破へ

世界最大テクノロジー見本市「CES」開幕を控え、サムスン電子ブースに展示された商品=米ラスベガスで1月4日©news1

サムスン電子は最近、連結基準の売上高76兆ウォン、営業利益13兆8000ウォンと、四半期業績の暫定的に公表した。暫定業績は事業部別に示されていないが、証券業界ではサムスン電子IM(IT&Mobile)事業部が昨年第4四半期(10~12月)に3兆ウォン台の営業利益を上げたものと見ている。

昨年第3四半期(7~9月)までIM事業部が10兆9900億ウォンの営業利益を上げていたことを考慮すれば、年間で14兆ウォンを超えたものと見られる。

サムスン電子IM部門の年間営業利益が14兆ウォンを超えるのは7年ぶり。2014年に14兆5600億ウォンを記録したあと、10兆1400億ウォン(2015年)、10兆8100億ウォン(2016年)、11兆8300億ウォン(2017年)、10兆1700億ウォン(2018年)、9兆2700億ウォン(2019年)、11兆4700億ウォン(2020年)と浮き沈みしてきた。

IM部門の年間売上も107兆~108兆ウォン台を達成したとみられ、2014年以降の最大値を記録したと可能性がある。

このような好業績の背景には複数の要因がある。

まず、昨年8月に発売されたフォルダブルスマートフォン(折り畳みスマホ)「Galaxy Z Fold3」「Flip3」が市場で好評を得たこと。サムスン電子は2019年に初めて「Galaxy Fold」を販売して以来、フォルダブルの新製品を毎年発売している。ただ、防水・防塵に対応しておらず、ディスプレーの耐久性も落ちるなど、使い勝手に問題があると指摘された。

だが、昨年発売された「Galaxy Z Fold3」「Flip3」は異なり、デザインと耐久性、使用性を大きく改善。市場で好評を得て、昨年のフォルダブルフォンの販売台数は約800万台と、前年比4倍以上伸びたと試算されている。

次に、グローバル移動通信市場で第5世代の通信規格「5G」に対する期待が高まっている点も好材料といえる。

香港の調査会社カウンターポイント・リサーチによると、昨年第3四半期にサムスン電子のスマホは、世界80カ国のうち、韓国をはじめ東南アジア・中南米地域を中心に43カ国でシェア1位を占めた。また「ギャラクシーエコシステム」を構成するウエアラブル機器の成長も目立ち、業績改善に貢献した。「キム・ヨンギョンの時計」で話題になった「Galaxy Watch4」は発売1カ月で販売台数40万台を突破した。

サムスン電子は事業部別を含めた2021年の確定業績を今月27日に発表する。

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