ソウル随一の観光スポット・明洞(ミョンドン)が中国人観光客の完全復活を待たずしてよみがえった。インドや東南アジアなどからの多くの観光客が足を運び、中国人観光客の穴を埋めているのだ。
韓国観光公社によると、今年2月に韓国を訪れた外国人観光客は103万244人を記録。新型コロナウイルス禍以前の2019年2月の86%にまで戻った。この期間、中国と日本の訪韓観光客もそれぞれ76%と86%水準に回復した。
最近の明洞は多様な外国人で混みあい、まっすぐ歩くのが難しいこともあるほど。欧米からの家族連れが屋台料理を撮影したり、日本人団体客が菓子を両手のかごいっぱいに盛ったりしている場面に出合うことも珍しくない。
つまり、中国観光客一辺倒だった以前の雰囲気から変化しているのだ。
化粧品店の40代女性経営者は「うちでは日本人の購入が多く、他にも多様な外国観光客が中国人が減って不足した売り上げに貢献している」と伝えた。アクセサリー店の20代の女性アルバイトも「日本・インド・東南アジアなど各地から人々がまんべんなく来る。明洞が中国人の聖地だったのは昔話」と話した。
専門家らは「中国人観光客は以前よりショッピングを減らし、コンテンツ観光を楽しむようになったからだ」と分析。韓国観光の入門コースである明洞より弘大(ホンデ)と聖水洞(ソンスドン)へ行く傾向が見られると説明した。
(c)MONEYTODAY