職場で日常的にパワハラをしていた上司と同僚の対話をこっそり録音し、証拠として提出した公務員の被告(35)が通信秘密保護法違反の罪に問われた裁判の公判が2日、韓国の大邱(テグ)地裁であり、検察は懲役1年を求刑した。
被告は2021年12月、慶北蔚珍(キョンブク・ウルチン)郡にある事務室で上司(59)が同僚ら2人と交わした対話をこっそり録音し、人事チームにパワハラとして申告したとして起訴された。
捜査当局によると、上司は普段から職員の悪口を言うなど職場内でのパワハラがたびたび取り上げられていた。
通信秘密保護法は、対話に参加していない第三者がこっそり録音した内容を一般人に漏らすことを禁じており、1年以上10年以下の懲役の罰則がある。
検察は論告で「被告は私生活の自由を侵犯した」と述べた。
被告側は「パワハラの証拠を探すために録音した。有罪を受ければ職場で罷免される。賢明な判断をお願いする」と陳述した。
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