韓国空軍のF35Aステルス戦闘機が核兵器を搭載できるようになれば、北朝鮮に対する核抑止に大きな効果を発揮できる――。韓国国防研究院(KIDA)のイ・サンギュ研究委員が2日、このような内容を含む報告書を公表した。
報告書でイ・サンギュ氏は「北朝鮮による核の危機が起きれば、米国が朝鮮半島で核作戦を遂行する可能性が高い」と予想。「米国と協力するうえで、韓国が支援を拡大する必要がある」と続けた。
米国は現在、核兵器使用について大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に加え、核重力爆弾を搭載できる航空機による攻撃といった手段を有している。
航空機に搭載できる重力爆弾はベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコの欧州5カ国の6基地に約100発を配置。ギリシャも重力爆弾を搭載できる航空機を運用しており、非常時の戦略的予備として核任務を遂行している。
イ・サンギュ氏は「戦術核を朝鮮半島に再配置することはないが、韓国がギリシャのように核の搭載が可能な航空機を配備すれば核抑止力を高め、保障効果を画期的に強化することができるだろう」と見ている。
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