「道徳教育」と称して、9歳の小学生の胸ぐらをつかんで殴るように威嚇した韓国の体育教師に、執行猶予を宣告された。
韓国・蔚山地裁は、児童虐待犯罪の処罰などに関する特例法違反罪に問われた蔚山の小学校体育教師A氏(50代・男)に懲役8カ月、執行猶予2年を言い渡した。40時間の児童虐待再犯予防講義の受講と、2年間にわたる児童関連機関の就職制限も同時に命令した。
A氏は2022年9月末、小学生B君(9)の胸ぐらを引っ張り、B君が座っていた椅子を蹴った後、殴るような威嚇を加えた罪に問われた。
B君が学校の運動場で他の児童と喧嘩になり、石を投げた。A氏が制止した際、B君は「どうしろと言うんですか」と反抗したため、A氏は腹を立て、こうした行動に出たという。
A氏は「胸ぐらではなく手を握っただけだ」と言い、B君に道徳を教える必要性があったと主張した。
地裁は「A氏は怒って自身の感情を制御できず、他の児童や教師が見る中で、被害児童に対し、教師として適切でない身体的虐待をした」と指摘。「保護者たちがA氏に対する厳罰を嘆願した」などと量刑理由を述べた。
(c)news1