3月30日、韓国京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)東灘(トンタン)駅。午前4時30分の早い時間にも大勢で乗り場が混雑した。首都圏広域急行鉄道(GTX)-A路線の運行開始を見るために集まった人々で、亀尾と大田など全国各地から集まった。
集まった「鉄道オタク」の中には、前日から今回の運行を待ったという人もいた。この日、始発のみで水西(スソ)駅までの上り200人、下り150人で、計350人が搭乗した。
パク・サンウ国土交通相と国家鉄道公団のイ・ソンヘ理事長が、運行開始を記念し、乗り場の前で始発に乗る乗客に記念プレゼントを渡した。
5時30分、空色と白が混ざった色の列車がホームに入ると、「わぁ」という歓声と拍手喝采が沸き起こった。まもなくスクリーンドアが開き、乗客が列車に乗り込んだ。
列車内部には左右に7席ずつ14席があり、間に分離帯が設置されていた。座席の幅は一般列車に比べて広いようだった。床にはKTXの特室で使われるカーペットが敷かれていた。
GTX-Aのチョ・ジンファン運営社長は「KTXと同じカーペットを使用した。一種の高級化戦略で一般列車に比べて価格帯が2倍以上高い」と話した。
周囲が暗かったため、速度は体感しにくかったが、乗り心地は優れていた。一般に比べれば騒音も少なかった。
この日、一緒に搭乗したパク・サンウ氏は乗客の間に座って殺到する質問に一つ一つ答える一方、GTXによる効果について「地域間の接触が円滑になり、活性化されるため生産性が高まる。すなわち都市競争力が強化される契機になるだろう」と強調した。
そのように会話をしているうちに、まもなく列車は水西に到着した。水西から東灘まで計21分がかかる。ただ、この日の到着時間は5時53分で、行事によって予定された時刻より2分ほど遅れた。
乗客の間では「もうソウルで約束を取っても構わない」など上気した声も聞こえてきた。
GTX-Aは全長34.9kmで、停車駅は水西、城南(ソンナム)、駒城(クソン)、東灘の4駅だ。
ただし駒城駅は工事遅延で6月に開通する予定。列車には計1062人が乗ることができ、配車間隔は17分だ。
料金は基本料金3200ウォンに5kmごとに250ウォン(1ウォン=約0.11円)ずつ加算される。このため、水西駅から東灘駅までの料金は4450ウォンだ。週末には10%割引が適用され、4100ウォンで利用できる。
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