世界で研究開発(R&D)に最も本気な国はどこか? 間違いなく中国だ。
中国は元々、米国や欧州などの先進国に追いつくために研究開発費を増やしてきたが、2018年の米中貿易戦争が勃発してから、さらに研究開発投資により力を入れるようになった。
今月11日に閉幕した全国人民代表大会(全人代)で、中国政府は今年、中央政府の科学技術予算を昨年より10%多い3708億人民元(約67兆5000億ウォン)に増額したと発表した。これに地方政府の科学技術予算を加えた中国国家科学技術予算は1兆1541億人民元(約210兆ウォン)に達する。今年の韓国国家R&D予算(26兆5000億ウォン)の8倍に迫る規模だ。
民間部門まで合わせると、中国の研究開発費の規模はさらに大きくなる。昨年、中国の全体(政府+民間)研究開発費は前年比8.1%増の3兆3280億元(約606兆ウォン)で、米国に次いで2位となった。中国の研究開発費はわずか7年で2倍以上に増えた。
中国の科学技術はまだ発展途上だが、一部の分野では成果も出始めている。中国の陰和俊・科学技術相は6日、中国が量子技術(Quantum Technology=QT)、半導体、人工知能(AI)、バイオ、2次電池分野で重大な成果を上げたことを明らかにした。陰和俊氏は、世界初の第4世代原子力発電所の稼動と独自開発した最初の旅客機C919の商業飛行、さらに輸出が急増している「電気自動車・リチウムバッテリー・太陽光製品」を例に挙げた。
韓国科学技術情報通信省が2年ごとに主要5カ国・地域(日本、韓国、米国、欧州連合、中国)の核心技術を比較して発表する「技術水準評価」(2022年時点)では、ついに中国が韓国を追い越した。分野別でみると、中国は宇宙航空、情報通信技術、人工知能などの核心産業で韓国を追い抜いた。
米国が最高水準(100%)とすると、欧州連合(94.7%)、日本(86.4%)、中国(82.6%)、韓国(81.5%)の順だった。
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