2024 年 11月 26日 (火)
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ハッキング防ぐセキュリティ用暗号半導体を韓国研究チームが開発…「IoT環境に適合」

セキュリティ用暗号半導体素子の概念図=KAIST提供(c)news1

韓国科学技術院(KAIST)は2月29日、電気や電子工学部のチェ・ヤンギュ、リュ・スンタク教授の研究チームが「ハッキングを防ぐ世界初のセキュリティ用暗号半導体」を開発することに成功したと明らかにした。

トランジスタ一個で構成された独創的な構造を持つだけでなく、動作方式も独特で唯一無二な特性を備えた乱数発生器だ。

人工知能(AI)などすべてのセキュリティ環境で最も重要な要素は乱数発生器だが、高級暗号化標準(AES)でセキュリティチップ全体面積の約75%、エネルギー消耗の85%以上を占めているためだ。

このため、モバイルやモノのインターネット(IoT)に搭載できる低電力・超小型乱数発生器の開発が急がれる。

また、従来の乱数発生器は電力消耗が非常に大きく、シリコン金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスとの互換性が低いという欠点があり、回路ベースの乱数発生器は占有面積が非常に大きい。

このため研究チームは、100%シリコン互換工程で製作されたピンペットベースのセキュリティ用暗号半導体クリプトグラフィックトランジスタを開発した。従来の世界最高水準の研究に比べ、電力消耗と占有面積ともに数千倍以上小さい暗号半導体である単一素子基盤のクリプトリスターだ。

研究チームは、絶縁層がシリコン下部に形成されているシリコンオンインシュレーター(SOI)基板の上に製作されたピンペットが持つ内在的な電位不安定性を利用して、無作為に0と1を予測不可能に送り出す乱数発生器を開発することに成功した。

(c)news1

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