韓国で今年、Kパス、The京畿(キョンギ)パス、仁川(インチョン)Iパスなど各種パスと、一定金額を支払えば無制限に利用できる定期券性格の、気候変動への対応にもなる気候同行カードが相次いで発売される。選択肢が多様化したことでチェックすべき点も増えた。知らなければ損だ。何が私に有利なのかあらかじめ調べておいた方が良い。
まず、利用地域はソウル市の気候同行カードが最も制限されている。ソウル市免許の市内バスとコミュニティバスは利用できるが、他の地域の公共交通機関の利用は制限される。新盆唐(シンブンダン)線と広域バスなどは除外され、首都圏広域急行鉄道(GTX)とも連携しない。
4月から仁川・金浦(キムポ)市広域バスと金浦ゴールドライン軽電鉄まで利用できると見られるが、京畿全域への拡大は容易ではないと予想される。
一方、国土交通省が発売したK-パスは全国が対象で、人口が10万人以下の一部の自治体を除いて、事実上全国すべての自治体が事業に参加する。5月発売の時点で189の自治体に拡大する予定だ。The京畿パスと仁川Iパスも全国どこでも交通費の支援を受けることができる。
割引率は公共交通機関の利用頻度などによって異なる。ソウル内での移動が多ければ、気候同行カードが有利だ。1カ月に6万2000ウォン(1ウォン=約0.1円)を払えば、ソウル市の地下鉄やバスを無制限に利用でき、これに3000ウォンを追加すれば、タルンイ(ソウル市公共自転車)も乗ることができる。
ソウル市は1カ月間の公共交通機関の利用回数40回を基準に決めた。41回目の利用からは、市民が無料で公共交通機関を利用できることになる。半面、それ以下なら気候同行カードを利用しては特別な利益がない。
Kパスは還付型で、月8万ウォン以上を使う時に有利だ。K-パスは、月15回以上定期的に市内バスや地下鉄などの公共交通を利用する場合、最大60回まで料金の一部を翌月払い戻す交通カードだ。一般は20%、青年(19~34歳)は30%、低所得層は53%を払い戻す。
例えば、公共交通費として8万ウォンを支出した場合、一般は1万6000ウォン、青年は2万4000ウォン、低所得層は4万2400ウォンを翌月返してもらえる。さらに、カード会社が提供する追加割引特典(最大10%)も受けることができる。
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