2024 年 11月 22日 (金)
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韓国「ペット植物」時代…AI活用、家庭で育てながらヒーリング

LGツインミニで育っている花を鑑賞するモデル=LG電子提供(c)news1

韓国でペットに続き「ペット植物」時代が到来した。家の中でいろいろな植物を育てながらヒーリングする姿は珍しくない。

最近数年間で「植執事」(植物+執事)が増えたのは新型コロナウイルス感染の影響が大きいという分析だ。パンデミックの長期化で家に留まる時間が増え、家の中の空気浄化のために植物を育てる人口が大幅に増加したということだ。

「ホームガーデニング」関連製品の販売増大につながった。苗・苗木・種子品目、菜園作りセット、園芸用品などの販売量は年々増加傾向にある。

農村振興庁が2021年、市民726人を対象に植物を育てることに関する認識と効果について調査した結果、回答者の大部分は植物を育てることによって、空間が美しく華やかなになるような気分になり、心が安らかになり憂鬱な気分が消えるという効果に共感したことがわかった。

単なる植物栽培にとどまらない。最近IT業界の話題に浮上したAI技術と融合した先端技術「ガーデンテック」が変化の風をもたらせた。

ドイツの「FYTA」が開発した「FYTAビーム」はbluetooth接続のスマートセンサーが内蔵されており、植木鉢に挿して連動したアプリを起動すれば植物図鑑データベースに基づいて植物を把握しユーザーに育て方を案内してくれる。

「あなただけの草花を室内で育ててくれるスマート植木鉢」というスローガンのもとに開発された「ブルームエンジン」も人気だ。室内観賞用草花栽培システムで光、水、風を自動的に制御し、最適化された状態で草花を栽培して植物栽培にかかる手間を軽減してくれる。

モノのインターネットベースの「スマート植木鉢管理システム」も商用化に入った。スマート植木鉢に取り付けられたり、機器に内蔵されているセンサーが植物に最適化された環境に関する情報をユーザーに提供する。

植物栽培に手間がかかる不便さが大幅に改善され、ペット植物がペット動物に劣らず影響力を広げている。ソウル市には昨年、治療室と入院室を備えた「ペット植物病院」もできた。状態が深刻な植物は最長3カ月間入院室で集中治療もしてくれる。1人当たり月1回、最大3つの鉢植えまで診療が可能で、利用料は無料だ。

ペット植物人口が増えオンライン上で植物を育てる「オンラインガーデニング」も人気だ。

「今日の家」が昨年8月に発売した「今日のガーデン」アプリは4カ月で10万人のユーザーを集めることに成功した。「今日のガーデン」は「今日の家」の中のコンテンツを見ることや商品閲覧などで水と栄養剤を受け取り、オンライン上でペット植物を育てれば実際の植物を家に送る「報酬型アプリテックサービス」だ。

単なる報酬型ゲームを越えてオンラインコミュニティ活動などにつながり、ユーザーの満足度が高いと評価されている。

AIとビッグデータを活用して植物管理を支援するプラットフォーム成長の見通しも明るい。農村振興庁によると、2020年のホームガーデニング市場規模は約600億ウォン(1ウォン=約0.1円)と推算されたが、2023年には約8倍増加した5000億ウォン規模の市場が形成されたと見ている。

(c)news1

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