韓国・金浦(キンポ)空港近くのマンションが高度制限を超過し、使用承認が出ない事態に陥っている。今週から入居が始まる予定で、入居予定者の間に困惑が広がっている。
金浦市内に計8棟、399世帯の規模で建設されるマンション群の入居予定日は12日だが、まだ当局の使用承認を受けられていない。
このマンションは金浦空港と直線距離で約4キロしか離れておらず、空港施設法により海抜高度57.86メートル以内に制限されている。しかし、7棟がこの基準を63~69センチ超過したことが分かった。
金浦市は2019年、韓国空港公社に住宅建設事業計画承認申請による協議を要請した。公社は該当地域には海抜57.86メートル以内という制限があると公文書で示したが、これが守られていなかった。
マンションが完成した昨年12月、金浦市が共同住宅使用検査申請に伴う協議要請公文を公社側に送ったところ、公社が一部建物の制限オーバーを指摘した。
建物の存置については今後、ソウル地方航空庁が判断するとみられる。韓国空港公社関係者は「安全高度を越えるかどうかを確認するところまでが公社の役割。決定権限はソウル地方航空庁にあるとみられる」と話した。
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