41年以上にわたって地域社会のため奉仕してきた功労が認められ今年の「第35回ソウル特別市奉仕賞」の大賞に江西(カンソ)消防署義勇消防隊が選ばれた。消防業務を補助する民間のボランティア団体だ。女性隊長のチョン・ジンドクさん(58)は「地道に活動してきたおかげだ」と振り返った。
義勇消防隊は日々、消防を補助し、事故に備えている。火災が起きたら消防士が素早く消火活動をできるよう交通整理したり装備を支援したりする。1週間に2~3回、市場や町内の路地に置かれている消火器を点検するのも重要な役目。だが、報酬はなく、手当が出るだけだ。
江西消防署の義勇消防隊員は計220人。30代の会社員から64歳のリタイヤ組までさまざまで、大部分は会社員や大学院生、釣り屋・焼肉屋の主人たちだという。チョンさんも本業は広告印刷会社の代表だ。
最近、ソウル江西区のリサイクルセンターで火災事故が起きた時、チョン隊長もすぐ事務室を飛び出し、現場に駆けつけた。隊員たちは江西区のあちこちに住んでおり、火災が発生すれば近くの人がリアルタイムで出動する。チョン隊長は「携帯メールが鳴れば隊員たちはその場でバイクに乗って飛び出す」と話した。
チョン隊長は「私たちは一度やると決めたらとことんやる。それが特徴なんです」と胸を張った。
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