2024 年 11月 30日 (土)
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財務懸念を払拭した韓国ロッテ観光開発…カジノ・ホテル事業に追い風

ロッテ観光開発済州ドリームタワー複合リゾート(ロッテ観光開発提供)(c)news1

韓国ロッテ観光開発が8000億ウォン(1ウォン=約0.1円)に達する債務返済を翌日に控えて借り換えに成功し、財務的な不確実性を解消した。

借り換え成功以前からロッテ観光開発の収益性改善に対する肯定的な展望が続いてきたこともあり期待感はどんどん大きくなっている。特に済州島(チェジュド)には外国人観光客が増えているが、中国政府が中国人団体観光客の韓国訪問を許可したことを契機に次第に中国観光客が増える見通しであり、ロッテ観光開発のカジノ、ホテルなど主要事業に追い風になることが予想される。

ロッテ観光開発は先月30日、新韓投資・韓国投資証券など国内60社以上の金融機関が協調融資のシンジケートを組成し、計7430億ウォンの担保融資の返済を延長することに成功した。

今回のリファイナンスは、担保認定比率(LTV)の44%規模で進められた。4~5%台だった金利は担保順位によって現市場の金利水準に調整し、満期は従来の3年から1年に短縮した。

また、運営資金370億ウォンを追加調達した。ロッテ観光開発はこの資金で、今後、中国など外国人観光客の増加に備えた営業拡大に乗り出す。

ロッテ観光開発は2020年11月、持分59%を保有している済州ドリームタワーリゾートを担保に3年満期で計7000億ウォンの借り入れをした。2021年には2年満期で430億ウォンを追加借入した。

以前はロッテ観光開発は大規模貸出の借り換えは容易ではないという見方が強かった。2020年末、済州ドリームタワーのオープン後、年間赤字幅が1000億ウォン台に増え、負債比率も1600%台まで急騰したためだ。

しかし、リゾートオープン後、カジノなど主要施設を中心に黒字を達成し、雰囲気が反転した。ロッテ観光開発のカジノ部門の純売り上げは、今年第1四半期163億ウォンから第2四半期317億ウォン、第3四半期523億ウォンへと増加している。

ホテルと旅行部門を含めた会社全体の第3四半期の売り上げは968億ウォンで、前年同期比101%増加した。営業利益は3億4000万ウォンに黒字転換した。

(c)news1

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