韓国ネット大手ネイバー(NAVER)の「ネイバーブログ」が今年開設20周年を迎えた。すでに「オンライン日記帳」として位置づけられ、若い利用者を引きつけながら成長を続けている。
◇ユーザーとの信頼強化に集中
ネイバーブログは2003年の開設以来、テキスト基盤の記録空間というサービスの本質に集中し、ブログユーザーとの信頼強化に集中してきた。その結果、グローバルSNSが影響力を強めているにもかかわらず、ネイバーブログはより率直に自身の考えを記録できる「オンライン日記帳」として位置づけられ、10~20代のユーザーを魅了した。
ネイバーブログはユーザーが毎日、日常を記録する習慣を作れるよう、多様なテーマの「チャレンジ」を実施。模範的で勤勉な生き方を意味する「ガッセン」を追求する10~20代の新規ユーザーが大挙流入した。2021年最初のチャレンジである「今日の日記チャレンジ」と、毎月30万人のユーザーが参加した2022年「週間日記チャレンジ」が、MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)ユーザーに爆発的な人気を集め、第2の全盛期を迎えた。
今年は野外活動と海外旅行が増え、訪問した場所を記録として残す「チェックインチャレンジ」を実施し、ブログコミュニティーに再び活気を吹き込んだ。5月から約4カ月間実施された「チェックインチャレンジ」は、先の「日記チャレンジ」に比べて難易度が高くなったにもかかわらず、230万件を超える参加を記録した。
また「チェックインチャレンジ」の終了後、以前と比べて、場所に関するレビューが約45%増加。ブロガーが日常の中で訪問した場所での経験を記録し、共有することが新たなトレンドとして定着したことがわかった。参加者の80%が10~30代だったり、「週間日記チャレンジ」に参加しなかった新規参加者が64%に達し、MZユーザー間の根強いブログ人気と今後の成長可能性を立証した。
◇2023マイブログレポート
ネイバーは2020年からブログユーザーが1年を振り返ることができるように、データとトレンドを盛り込んだ「マイブログレポート」を公開している。「2023マイブログレポート」は6日披露された。
ブログ掲示文のテーマ別PV数に基づき、ユーザーのタイプを▽ライフプロテクター(日常テーマ掲示文のPVが高いユーザー)▽フードマエストロ(料理、グルメテーマ掲示文のPVが高いユーザー)▽トラベルコンサルタント(旅行テーマ掲示文のPVが高いユーザー)――など、計9つの「ブログ職業」として分別している。
各ユーザーは自身のブログ職業を通じて文章作成、検索、最も多く「いいね」を送った相手、人気投稿、流入キーワードなど、ブログ運営に有益な情報も確認できる。
2023ブログ決算データも確認できる。レポートによると、今年、126万のブログが新規開設され、2億4000万の文章が発行され、ネイバーブログの堅調な成長が続いていた。
最も多く作成されたテーマは▽日常・考え▽グルメ▽ビジネス・経済――で、最も多く添付された場所は▽「ザ・現代ソウル」▽仁川国際空港▽エバーランド――だった。また、この1年間の月別ブログの人気キーワードも確認できる。
◇「隣人」「ショートフォーム」でサービス高度化
今後もネイバーブログは、深い趣向と関心事を共有する「隣人」関係を中心にコミュニティーを強化し、サービスを高度化していく計画だ。
ネイバーブログは11月、「年齢別推薦」機能を公開し、ブログ推薦フィードにユーザーと似た年齢層の人気記事を提供している。これで似たような趣向とライフスタイルを共有する同年代のユーザーが隣人関係を拡大し、新たな関心事を発見できるようにしている。
また、ネイバーは今年、ショートフォームサービス「クリップ」を本格化することにより、モーメントクリエイターの注目度を高め、テキスト基盤のブログクリエイターがショートフォーム動画を通じてさらに一段階、成長できるようにする予定だ。
ネイバーコミュニティーCICのキム・ジュグァン代表は「20年という長きにわたり、ブログが大きな人気を博すことができたのは、ユーザーが記録を通じて成長するというブログの本質に集中した結果だ。ユーザーの大切な日常と歴史を切り取るサービスとして、重い責任を感じ、今後もユーザーとの信頼関係を守り、ともに成長していけるよう最善を尽くす」と話した。
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