韓国海軍が今月1日、国内で初の中距離艦隊空誘導弾SM-2の実射実験に成功した。海軍の駆逐艦(DDH-Ⅱ)やイージス艦(DDG)を主力とする対空兵器システムだ。
米国の防衛産業会社「レイセオン」が開発したSM-2は1978年に米海軍が初めて実戦配備して以来、数回改良を繰り返しており、韓国海軍は2004年から導入・運用している。
2段固体燃料ロケットエンジンを搭載したSM-2ミサイルは長さ約4.7メートル、重さは約700キロ。飛行速度はマッハ3.5キロ(秒速1.19キロ)で射程は最大167キロだ。1発約18億ウォン(約2億円)するという。
韓国海軍は国内に実射訓練施設がなかったため、環太平洋演習(リムパック)の際にハワイ太平洋ミサイル射撃訓練場で訓練を実施してきた。
今年になって国防科学研究所の海上試験場が戦力化されたことなどから、国内でもSM-2の実射撃訓練や評価・分析が可能になったという。
ただ、SM-2は対航空機迎撃用に開発されたため、北朝鮮の弾道ミサイルに対応するには限界がある。
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