日本の大学入学共通テストに当たる韓国・大学修学能力試験(修能)が実施された際、会場となったソウル市城北区(ソンブクク)の京東(キョンドン)高校で、試験終了のベルが定刻の1分前に鳴っていたことをソウル市教育庁が認めた。修能には受験生の将来がかかっており、同校で試験を受けた受験生たちが集団訴訟を計画している。
受験生たちは集団訴訟を起こすためネイバーカフェ「京東高校修学能力試験場被害受験生の会」を開設。受験生オンラインコミュニティに11月30日、「京東高校のミスで修能を台無しにされた受験生を探しています」というタイトルの文章をアップした。
作成者は「被害者を集めて集団訴訟を起こしたい。教育省への異議申請と国家賠償を担当できる弁護士とも相談した」と明らかにし、カフェへの加入と訴訟への参加を促した。12月1日午後4時現在で加入者19人が集まっている。
ソウル市教育庁によると、終了ベルが1分早く鳴ったのは1時間目の国語の試験。これを知った学校側は2時間目の試験終了後、1時間目の国語の試験用紙を受験生に再配布し、1分30秒の試験時間を追加で与えた。ただし、正規の時間中に記入した回答の修正は許可しなかった。
修能を巡っては、2020年12月にもソウル市江西区(カンソク)の試験場で終了ベルが3分早く鳴る事故が発生している。この時は、受験生と保護者ら25人が国やソウル市を相手に800万ウォン(約89万7000円)の損害賠償請求訴訟を起こし、裁判所が控訴審で受験生8人に1人当たり700万ウォン(約78万5000円)を支給するよう国に命じた。
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