韓国国税庁が高額滞納者の追跡調査に全力を挙げている。滞納者たちは偽装離婚したり国税庁職員を脅迫したりとあの手この手で徴税を逃れようとしている。
追跡調査の対象は計562人。内訳は、財産の不当移転224人、仮想資産による財産隠し237人、高収益を上げながら税逃れをしたネットメディア運営者や専門職従事者101人だ。
付加価値税など50億ウォン(1ウォン=約0.114円)を滞納したある建設業者は、事業所を閉めて元妻名義の事業所に職員を引き継ぎ、固定取引先を移して事業を継続する方法で強制徴収を回避した。
国税庁は潜入調査により、離婚は偽装で、妻名義の高級外車を運転するなどぜいたくな生活をしていることを確認した。個人金庫に隠した現金1億ウォンと元妻の事業所にあった業者名義のトラック10台を公売するなどして計2億ウォンを徴収した。
人材供給業者7カ所を借名で運営していたある経営者は、経費を水増し計上して総合所得税などを滞納した。取引代金を実兄の口座に振り込み、財産を隠匿するなどしていた。国税庁が調査に乗り出すと、経営者は自殺をほのめかしたり脅迫したりして阻止しようとしたが、個人金庫に隠した現金1億ウォンを徴収された。
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