韓国の室内スポーツクライミング施設で事故が相次ぎ、負傷者も出ている。利用者から適切な安全管理が必要だとの声が高まっている。
スポーツクライミングには▽決められたルートを上る時間を競う「スピード」▽決まった時間内にどれだけ高く上がれるか競う「リード」▽約4~5メートルの壁で特定ホールドをつかんでトップを目指す「ボルダリング」――の3種目がある。ほとんどの室内クライミングセンターはボルダリングを中心に運営している。
経験者は、初心者への管理が特に不十分だと口をそろえる。壁から落ちる際にけがをする危険性があるが、安全教育や管理人が足りないというのだ。
クライミング歴2年の経験者(31)は「初めての場合、入門編の2時間程度の講習があり、落ちる方法などを教えてくれる。でも実際に役立つかは微妙。知人と一緒に来れば初心者もそのまま入場でき、事故が起きがちだ」と話した。
韓国消費者院が全国の室内クライミング施設25カ所を調査したところ、墜落時の衝撃を吸収するための床マットの設置状態などに不備があったことがわかっている。
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