米海軍が運用する原子力空母「カール・ビンソン」(CVN-70)が21日、韓国に展開する。米韓消息筋などによると、「カール・ビンソン」空母は11日から実施されていた海上自衛隊とオーストラリア・カナダ海軍との多国間年次連合海上訓練(ANNUALEX)を終え、同日午前、韓国海軍の釜山作戦基地に入港する。
米原子力空母が韓国を訪れるのは、先月12日の「レーガン」艦以来。米空母の頻繁な朝鮮半島展開には、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対抗して米国の「拡大抑止」の実行力を誇示するための意図が込められているとみられる。
カール・ビンソンの韓国寄港は、北朝鮮の相次ぐ核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射などで「危機」が高まった2017年以来。
北朝鮮は22日午前0時から来月1日午前0時の間に衛星を打ち上げる計画と通報した。
韓国軍合同参謀本部の関係者は記者団に対し「カール・ビンソンの釜山入港は事前に計画されていたもので、北朝鮮の偵察衛星関連の動きとは直接的な関連がない」としながらも「北朝鮮が発射を強行する場合、(ビンソン艦の寄港と)連携して必要な措置を取ることができるだろう」と述べた。
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