中古品取引サイトで高価な物品を取引した人の口座が「金融詐欺に関係する疑いのある口座だ」として凍結される被害が韓国で相次いでいる。知らないうちに「第三者詐欺」に加担させられたのだ。
安い時に買っておいた金の延べ板を売却した被害者の場合、12日に中古品取引サイトに販売掲示文を載せると、間もなく「購入したい」というメッセージが届いた。
中年男性が13日にゴールドバーを受け取るため職場を訪問。男性はその場で振込先の口座を聞き、代金約1350万ウォン(約158万円)をすぐに入金した。被害者はこれを確認し、保証書とゴールドバーを渡した。
その後、被害者は顧客から「金融詐欺の疑い口座だということで入金ができなくなっている」と連絡を受けた。銀行に問い合わせると「第三者詐欺が疑われる」と言われた。ゴールドバーの代金は犯罪組織にだまされた人が送金したものだったのだ。
このように第三者詐欺は、詐欺グループがボイスフィッシングなどでだましたり、脅迫したりした人に代金を送金させ、購入を装って物品を受け取る手口をいう。
今回の被害者は「職場まで来て直接取引をしたのに。私の口座が金融詐欺にかかわったと聞き、気分が落ち込んでいる」と話した。
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