超巨大人工知能(AI)を開発している韓国通信大手KTとSKテレコムが本格的な海外進出に乗り出した。狙いは超巨大AIがまだ商用化されていない欧州、東南アジア市場の攻略だ。
KTはタイを手始めにラオス、カンボジアなど東南アジア市場の攻略を視野に入れる。まずはタイの代表的な情報通信企業ジャスミングループと共同で開発中の超巨大AIを活用してタイ語巨大言語モデルを構築する。
KT関係者は「国内AIが海外でも技術力を認められたことを意味する。世界AIテックを米国と中国が支配している構図に風穴を開けたい」と意気込む。
SKテレコムは欧州市場攻略の足掛かりとして、ドイツテレコムと通信会社に特化した巨大言語モデルを開発する。来年第1四半期には、メタなどと協業してドイツ語、英語、韓国語などを包括する巨大多言語モデルを公開する。
これを基盤に欧州、アジア、中東など世界の通信会社がコールセンターなどに活用できるようにする計画だ。
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