虚偽の診断書を作成して保険金をだまし取った保険詐欺防止特別法違反などの罪に問われた韓国忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョナンシ)の産婦人科相談室長(49・女性)▽保険設計士(44)▽産婦人科職員(30)に対し、韓国大田地裁は5日、それぞれ懲役5年▽懲役2年▽懲役2年・執行猶予3年――の判決を言い渡した。
3人は2021年2月から2022年7月まで計90回にわたり、診断書と診療費領収書診療記録簿などを虚偽内容で発給し、保険会社から計7億ウォン(1ウォン=約0.1円)余りを受け取った罪に問われた。
相談室長は、健康保険審査評価院に高強度集約的超音波手術(ハイフ施術)装備が登録されている点を悪用した。室長が勤務する病院では、ハイフ施術装備をリースして使用し、契約解除で返還したが、健康保険審査評価院には変動事項が反映されなかった。
室長は、ハイフ施術が実損保険で保障されるという事実を知って、患者と保険金を分け合うことにし、同じ病院で働いていたこの職員を引き入れた。職員は診断書と診療記録簿、領収書などを虚偽で発給した。こうした状況が伝わり、保険設計士は保険金を配ることにし、保険加入者を集めて室長に紹介した。
地裁は「保険会社の経営を悪化させるのにとどまらず、保険料引き上げにつながり保険の社会的機能を阻害させる結果を招いた。罪質が非常に悪い」と非難した。
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