
韓国の看護師が会社員匿名コミュニティに「私は今日、仕事を辞める」というタイトルの文章をアップし、総合病院の労働搾取を告発した。
看護師は1カ月前に大学病院から200~300病床規模の総合病院に転職。「総合病院に転職して看護師という職業の凄惨さを感じた」といい「月給を300万~400万ウォン(1ウォン=約0.11円)に押さえ、1000万ウォン近い医療人件費を節減するのが韓国」と憤慨した。
この看護師は集中治療を担当しながら入院患者の収容、清掃と廃棄物ボックスの整理などの雑用もやらされた。インターンとの疎通がうまくいかず、彼らがやるべき動脈血検査、ドレッシング(傷消毒)、胃管挿入なども担った。X線画像検査や血液検査の処方を出し、薬局が閉まる週末には薬の調製までしたという。
食事もトイレも「ぜいたく」だったと看護師。1日4時間も残業した日があったが、「病院の雰囲気」で誰も超過勤務手当を申請しなかったという。「医療事故が起きても私を保護してくれる防御策が何もない」とうっ憤を爆発させた。
大韓看護協会(看護協会)の「不法診療申告センター」で看護師の苦情を受け付けたところ、不当な業務指示が1カ月足らずで計1万4234件に上った。
根本的な原因は人件費削減、そして医師のもうけ主義にあるというのが看護師側の話だ。小規模な医療機関の待遇は大学病院よりはるかに劣悪とされ、政府の対応を求める声も上がっている。
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