今冬にインフルエンザ流行の兆しが見られる中、その診断や治療を100万ウォン(1ウォン=約0.11円)まで補償する保険商品が韓国で人気を集めている。
ハンファ損害保険は今月末まで、インフルエンザにかかって診断や治療を受ければ100万ウォンを補償する商品を販売。サムスン火災や現代海上など主要損害保険会社も同様に50万ウォンを補償する商品を発売した。
インフルエンザの特約は以前からあるが、従来は補償額が10万~20万ウォン程度だった。しかし、今年上半期に一部損保会社が出した50万ウォン補償の商品がよく売れたことから、流行シーズンが近づくにつれて補償額アップの競争が過熱している。
損保会社の関係者は「今年は季節性インフルエンザが猛威を振るう可能性が高いので一時的に作ったプランだ」と説明した。
しかし、業界内外では損保会社が本来は少額の疾病治療に過度な補償を付けてマーケティング競争をしていることに疑問の声もある。一部の医療機関や患者が過剰診療を誘導し、金銭的利益を得るのではないかというのだ。長期的にみれば保険会社の負担になるといった指摘も出ている。
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