韓国で著名人を詐称したSNS広告が横行している。インスタグラムやメタ(旧フェイスブック)に本をプレゼントする内容のコンテンツを載せ、カカオのオープンチャットルームやネイバーバンドチャンネルに誘引する手口だ。
「こんにちは、ペク・ジョンウォンです。私は数百億ウォン(1ウォン=約0.11円)を持つ投資家であり、専門的な投資の書籍を読んで多くのことを学びました。今回はその書籍5000冊を贈呈します」
料理研究家のペク・ジョンウォン氏を詐称するアカウントには、写真入りでこんな文章が掲載されている。要は株式投資の勧誘だ。放送界の有名人ホン・ジンギョン氏、元ハンファ投資証券代表のチュ・ジンヒョン氏らも同様の被害に遭っている。
URL(インターネットアドレス)が掲載され、うっかりアクセスすると、「本を送る」と偽って住所や電話番号の入力を要求される。届くのは、講演参加案内と株式投資を勧めるメッセージだ。
チュ・ジンヒョン氏を詐称するアカウントチャットルームの運営者に取材すると「チュ・ジンヒョン氏とともに作ったものだ」と強調した。
個人情報保護委員会は10月25日、メタに利用者への注意喚起や他人詐称アカウント排除強化を緊急要請した。
メタの韓国法人関係者は「事態を深刻に受け止めており、詐称アカウント取り締まりのためにモニタリングを実施している」と話した。
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