
ソウル・江南(カンナム)の有名整形外科で手術を受けた後、顔面まひになったと訴える患者が現れた。韓国の放送局JTBCがこのほど報じた。
報道によると、20代女性は2年前、この整形外科で顔面の輪郭の手術を受けた。手術後、女性は片目がまともに閉じなくなり、笑うと片方の口角だけが上がるなど、まひの症状が出た。病院側は手術に問題はないとし、女性に「すべて元に戻る」と伝えた。
ところが1カ月後、女性は大学病院の救急室に運ばれた。「鼻と口から黒っぽい血が出た。気がついたら集中治療室にいた」という。大学病院は、両あご手術で神経が傷付き、顔面まひが生じたと診断した。
女性は整形外科に抗議し、道義的に補償するという名目で治療費の一部330万ウォン(約36万円)余りを受け取ったが、それ以上要求するなら訴訟を起こすよう言われた。訴訟で整形外科側は手術前の合併症が原因であり、「過失はない」と主張している。
女性は顔面まひが原因で職を失い「対人恐怖症になった。本当に死にたいぐらいだ」と話した。
整形外科側は取材に対し「大きな金額を補償するには根拠が必要なので、訴訟するよう言った。鑑定が出たら適切な金額を支払う用意がある」としている。
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