2024 年 10月 18日 (金)
ホーム社会キノコから発泡スチロール、皮革、代替たんぱく質…韓国の研究者、試作に成功「キノコが地球を救う」

キノコから発泡スチロール、皮革、代替たんぱく質…韓国の研究者、試作に成功「キノコが地球を救う」

(c)MONEYTODAY

韓国農村振興庁国立園芸特作科学院キノコ科のアン・ギホン博士(49)が開発した「キノコ菌糸体素材化技術」が注目を集めている。キノコ農家が直面している危機を解決する、というのがその理由だ。

韓国のキノコ栽培面積と生産額は大幅に減っている半面、1戸当たりの栽培面積と単位面積当たりの生産量は増加しており、中長期的には供給過剰が避けられない状況だ。価格が下落し、年別・時期別の価格も不安定だ。

アン博士のキノコ菌糸体素材化研究は、キノコから発泡スチロール包装素材や皮革、代替たんぱく質素材などを生産するもので、試作に成功している。

エコ素材開発の必要性に迫られているCJ、農心(ノンシム)、プルムウォン、サムスンなど主要企業からも問い合わせが相次いでおり、コラボレーションしての技術開発も進みつつある。

アン博士の研究成果は、同じ分野で先行していた米国などと比べても大差ない。発泡スチロール代替素材の性能はほぼ同じ、キノコ革と代替たんぱく質素材も2~3年で追い付くとみられる。

アン博士は「キノコ皮のスニーカーとジャケットを着てキノコ皮で作った電気自動車のシートに座り、菌糸体の発泡スチロールで包装された代替たんぱく質素材のハンバーガーを家族や恋人と楽しむ。そんな想像を早いうちに実現できるよう研究を進めたい」と話している。

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