韓国の家具・ベッド業者が広告や案内で消費者に知らせることなく、ひそかに値上げしているもようだ。
業界はこれまで消費者保護とブランド信頼度向上の観点から、値上げをホームページやポップアップページで知らせていた。
しかし、2021~2022年ごろの相次ぐ価格調整がブランドイメージに否定的な影響を与えたと判断し、公開を差し控え始めたようだ。
一部の企業は事業部別に価格調整したり、限られた品目(約2~10品目)のみ調整したりする方式で値上げ情報の公開を最小化している。
家具メーカー各社は、値上げの事実を素直に知らせた企業がかえって袋だたきに遭ってきたためだと口をそろえた。
業界関係者は「こっそり価格を上げた企業より、値上げを知らせた企業が消費者から指弾される傾向がある。ブランドイメージへの打撃が繰り返され、学習した結果だろう」と話した。
値上げ問題を避けるための「リニューアル(年式・価格・デザイン・素材など変更)ひそかな値上げ」も家具・ベッド業界に移っている。
リニューアルした製品は原木・素材・技術力などを変更した新製品であるため、値上げではないと説明するやり方だ。
リニューアル価格引き上げに対する反感も大きくなると、ブランドライン名と製品名全体を新しく変えて発売し、価格帯を一気に20~30%引き上げる珍しい試みまで現れている。
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