韓国で自殺した消防士の数が殉職者の数より多いことが、消防庁の資料でわかった。現場で心的外傷後ストレス障害(PTSD)を受ける可能性が高いのに、カウンセリングの体制が不十分との指摘が出ている。
資料によると、2013年から今年7月までの10年間に自殺した消防公務員は126人にのぼり、同期間の殉職者43人の3倍近くに達した。
自殺者を年代別に見ると▽30代43人▽40代40人▽50代26人▽30歳未満17人――の順だった。特に最近5年間では、勤続5年未満の自殺者が全体の半分を超えた。
今年1月現在、全国253の消防署で6万5960人が働いているが、カウンセラーは98人しかおらず、若手に対するPTSD管理プログラムなどが不十分だという声が上がっている。
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