2024 年 12月 28日 (土)
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先進国はデジタル機器禁止、なのに韓国はデジタル教科書導入…「技術に従属」危惧する声

ソウルCOEXで9月21日に開かれた2023エデュテックコリアフェア(c)news1

ソウル大学が今年初め、新入生全員に作文の試験を実施したところ、全831人のうち32.0%の255人が「不合格」に当たる点数しか取れなかった。昨年の26.0%から1年で不合格が6ポイントも増加した。

デジタル機器を活用した授業が増え、学生らの作文能力、読解力は世界的に低下している。そのため主要先進国は対策に躍起となっている。

英紙ガーディアンなどの報道では、スウェーデン政府は学校に配置する図書の購入費用として6億8500万クローナ(約94億円)を拠出した。小学4年生の「国際読解力研究(PIRLS)」の読解力点数は2021年544点で5年前に比べて11点下落。政府はデジタル学習の普遍化などが原因とみている。

カナダのオンタリオ州では今月から筆記体書きの授業を17年ぶりに再開する。小学校3年生以上は必須の教育課程になる。

オランダは来年から教室で携帯電話、タブレットPC、スマートウォッチの使用を禁止する。

一方で、韓国は2025年からデジタル教科書を本格的に導入する。

2021年に公表された経済協力開発機構の国際学業成就度評価(PISA)では、韓国の学生たちは文章の中で事実と意見を区分する能力が25.6%でOECD加盟国の平均47%を大きく下回っている。

韓国の専門家は「デジタルリテラシーを高めなければ、AIデジタル教科書などが導入されたとしても、学生はデジタル技術に従属してしまい、自己主導的な学習力を形成するのは難しい」と危惧する。

(c)news1

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