韓国サムスン電子が最近、国内の七つの大学に半導体の提携学科を新設し、半導体人材の育成に乗り出している。半導体事業の責任者が各校を回って講演し、学生に直接、事業内容を伝えており、半導体人材の育成・確保が切実な問題になっている様子が浮き彫りになっている。
サムスン電子は2006年の成均館大学から始まり、2021年に延世大、2022年に韓国科学技術院(KAIST)、2023年に浦項工科大と、学科を運営してきた。今年3月末には蔚山科学技術院(UNIST)、大邱科学技術院(DGIST)、光州科学技術院(GIST)の3カ所と半導体工学科の新設協定式を開いて今年下半期から新入生を選抜し、来年3月から提携学科を運営する計画だ。
また、サムスン電子でDS(半導体)部門を統括するキョン・ゲヒョン氏は、今年4月にKAIST、6月に延世大、今月5日にソウル大をそれぞれ回り、「夢と幸せのサムスン半導体:持続可能な未来」をテーマに講演した。サムスン電子の主要経営メンバーが、大学のオフライン講演に乗り出すのは異例だ。
キョン氏は最近、自身のSNSで「半導体人材の発掘と採用」を「個人的な目標」としたうえで、次の点に言及している。
「激しい半導体市場で、サムスン半導体の最も大きな長所は人材だ。その長所を維持するためには、積極的に新たな人材を迎え入れ、個人的で専門的なウェルビーイングを強調する文化を作ることが重要だ」
「そのような会社文化とはどんなものだろうか? それは職場、社会、財政、健康、地域社会で彼らが占める位置という5つの重要な価値において、幸せになれる労働者がいることが基本だ」
そのうえで「本当に幸せな職場を作ってこそ、成長と革新をけん引する人材を採用し、維持できる」と強調している。
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