「頭をなで、『声がセクシーだ』と言う。『シャンプーの良い匂いがするから近くに来てほしい』などと言ってきます。チームの会食で社長の隣に座らせられ、社長は酒を注ぎながら手を握って来ます」
韓国の女性会社員の3人に1人は職場内でセクハラ被害の経験があるという調査結果が出た。男性よりは女性に、正規職よりは非正規職にその被害が集中する傾向を見せた。
「職場パワハラ119」と「美しい財団」が世論調査専門機関「エンブレインパブリック」に依頼し、先月2~10日に会社員1000人を対象にアンケート調査を実施した。それによると、女性会社員の35.2%が「職場でセクハラを経験したことがあるか」に「ある」と答えた。「非正規職女性」の場合、38.4%が「ある」と答えた。
セクハラ経験のある260人の回答者にセクハラのレベルを尋ねると、半分以上(58.1%)が「深刻だ」と答えた。女性の「セクハラの水準が深刻だ」との回答は68%で、男性(43.9%)より24.1ポイント高かった。
非正規職の「セクハラが深刻」回答(65.3%)は、正規職(51.5%)より13.8ポイント高かった。非正規職の女性は69.7%が「セクハラが深刻だった」と答えた。
セクハラ行為者は「役員ではない上司」が47.7%で最も高く、「使用者(代表、役員、経営陣)」(21.5%)が続いた。
セクハラ行為者の性別は女性の88.2%が「異性」と答え、男性42.1%が「同性」と答えた。
セクハラに対する対応としては「我慢したり、気づかないふりをしたりした」が83.5%で最も高く、「会社を辞めた」(17.3%)がその後に続いた。
会社員の8%は職場内のストーカー被害を経験したと答えた。このうち女性のストーカー被害経験は10.1%、男性は6.4%だった。非正規職のストーカー被害経験は12.5%で正規職(5%)の2倍以上だった。非正規職女性の職場内ストーカー被害経験は14.7%で、正規職男性(5%)の約3倍だった。
「職場内セクハラや性的暴行を経験したことがあるか」を尋ねる質問には15.1%が「ある」と答えた。女性(24.1%)が男性(8.1%)の3倍、非正規職(22.3%)が正規職(10.3%)の2倍だった。
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