今後、画家や美術、デザインを専攻した大学生も個人ブログのように自分で作った「メタバース(仮想空間)ギャラリー」で個展を開くことができる……。
誰もが簡単に自分だけのメタバースを製作できるウェブ上の3次元(3D)モデリングプログラム「ネットスタリウム」。開発した韓国のスタートアップ「ネットストリーム」のサン・ヒョンテ代表は「これまで企業用(B2B)SARS(SaaS、サービス型ソフトウェア)形態で販売していたネットを、近いうちにB2C(企業と消費者間取引)市場でも販売する」と明らかにした。
ネットスタリウムは、別途にインストールソフトウェア(SW)をダウンロードする必要なく、プラットフォームに接続さえすればまるでブログやインターネットカフェ(オンラインコミュニティ)を作るように、ユーザーがメタバース空間で自分だけの展示空間、企業新製品ショールーム、ブランドポップアップストアなどを簡単に製作し、公開できる。
サン・ヒョンテ代表は「マヤ、ブレンダーなど、従来から出ている製作ツールは、メニューとUI(ユーザー環境)が複雑で、非専攻クリエイターには扱いにくい。だが、ネットスタリウムは製作過程が簡素化され、イメージ・映像をアップロードして数回クリックすれば、簡単に自分が必要とする仮想空間を実現できる」と説明する。
ネットスタリウムは初期B2B(企業間取引)市場を攻略し、現在、ソウル市立大学メタバース成果館、PKMギャラリーメタバース、J&JOHN、AEON Groupなどの企業や官公庁が販促・広報用に使っている。また弘益(ホンイク)大学MRメディアラボ▽春川(チュンチョン)メタバースコーヒーフェスティバル▽亀尾(クミ)少年体育大会メタバース▽IBKチャンゴンメタバース――などの多様な事業も手掛けた。
ネットストリームは最近、文化体育観光省と芸術経営支援センターが主管する「芸術分野初期創業企業支援事業」に選ばれ、ネットスタリウムを活性化する機会をつかんだ。
この支援金でオンラインとオフラインが連係した特別展示展「アバウンドリー展示展」を企画している。
ソン代表は「クリエイターとコレクター間のオン・オフラインで同時に出会えるイベントを開く計画だ。このために4つのメタバース展示館を作り、作家12人の作品を展示する」と話した。
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