2024 年 12月 23日 (月)
ホーム経済スタートアップ「このスタートアップなら成功する」働きやすい韓国のユニコーン予備軍、三つ挙げるなら

「このスタートアップなら成功する」働きやすい韓国のユニコーン予備軍、三つ挙げるなら

ジョブプラネット(c)news1

世の中を変えられる革新的なスタートアップで働いているなら、能力がありビジョンを持った青年だと思われるが、実際には1カ所のスタートアップに満足して長い間勤める場合は多くない。

伝統的な中小企業に勤めるより給与が低かったり、これといった福祉もないなどの現実的な理由のためだ。システムが整っていない状況で「一緒に作っていこう」と、情熱ペイ(社員の情熱を利用して低賃金や無休で働かせること)まで強要すれば去りたい気持ちだけが強くなる。

スタートアップが成長し競争力を高めるためには人材が必要だ。良い人材を誘致し、これを維持するためには年俸やストックオプションのような要素のほかにも働きやすい環境を作ることが重要だ。

現在、ユニコーン(企業価値1兆ウォン以上の非上場企業)に挙げられるところも、初期スタートアップのときは給与や福祉が非常に悪かった。しかし、投資誘致―人材確保―早い成長の3拍子が好循環して定着し、今は他の大企業より入社したい企業としてたびたび名前が挙がっている。

ユニコーンに近づいた「予備ユニコーン」スタートアップも働きやすい環境づくりに力を入れている。ユニコーン、大企業に劣らない人材管理システムを構築し、未来成長の可能性を示す予備ユニコーンがあって注目される。

企業情報プラットフォーム「ジョブプラネット」によると、「働きやすい予備ユニコーントップ10」調査の結果、税金申告・還付支援サービス「サムチャムサム」を運営する「JOBIS & Villains」が1位に上がった。

今回の調査は中小ベンチャー企業省が6月に発表した予備ユニコーン15社を対象とした。既存の予備ユニコーンは含まれなかった。2019年から今年まで選ばれた予備ユニコーンは計111社。今年の募集には120社が申請し、8倍の競争率だった。

予備ユニコーンに選ばれるためには、▽革新性(技術事業評価BB等級以上)▽成長性(3年平均売り上げ成長率20%以上または前年比売り上げ100億ウォン以上増加)▽市場検証(国内外ベンチャー投資機関から50億ウォン以上累積投資誘致)――の3つの条件を満たす必要がある。

働きやすい予備ユニコーン1位に上がったJOBIS & Villainsの前・現職社員は、給与・福祉(3.65点)、社内文化(3.13点)部門で高い満足度を示した。柔軟な勤務制、1時間30分の昼休み、ウォケーション制度にも社員たちの満足度が高かった。

必要な時はいつでも在宅勤務ができる点、朝・昼食代、図書・講義支援に対する社員の満足度も高かった。ただ、税務関連業界との確執により対外的な不安要素があり、新事業開発が必要だという意見もあった。

2位の「AIRS Medical」は人工知能(AI)やロボティクス技術を活用して診断検査をデジタル化するスタートアップだ。MRI撮影時間を短縮する「スイフトMR」を開発した。10カ国以上に進出し、グローバルで成長街道を走っている。

同社の前・現職社員は、ワークライフバランス(4.67点)と社内文化(4.5点)で圧倒的な満足度を示した。研究開発分野のある社員は「すべての人が同じところを見ながら熱心に仕事をする企業で、今後の成長が期待される」と話した。

ただ、まだ技術開発に注力しており、大きな売り上げを上げていない状況であるため、年俸や給与、福祉部門では満足度が劣るという意見もあった。

3位は、AIベースの学習プラットフォーム「クアンダ(QANDA)」を運営する「Mathpresso」。前・現職社員は社内文化(3.35点)と福祉・給与(3点)で満足度が高かった。

社員レビューでも水平的な構造、良い同僚、自由でチャレンジできる雰囲気、顔色を伺わずに使える無制限年次有給休暇などが長所に挙げられた。「ビジネスモデルが残念だ」として収益力を改善しなければならないという意見もあった。

(c)MONEYTODAY

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