本格化したエンデミックに、韓国流通業界の第2四半期(4~6月)実績で、悲喜が交錯している。新型コロナウイルス感染の拡散後、リベンジ消費で好況を享受した百貨店業界と、「ステイホーム」が好材料となり好実績を出したホームショッピング業界は不振な成績を上げた。
一方、新型コロナウイルス感染に主要流通チャンネルとして浮上し成長したコンビニ業界は、物価高にもかかわらず不況型消費拡散と差別化商品の競争力強化で善戦した。
eコマース業界はクーパンを除いては、エンデミックに低成長局面に入り、収益改善に力を入れている。
物価高に消費心理が弱まり、百貨店3社の第2四半期の営業利益は前年同期比急減した。ロッテショッピング、ロッテ百貨店の売り上げは0.8%減の8220億ウォン(1ウォン=約0.1円)、営業利益は36.9%減の660億ウォンだ。
新世界百貨店の売り上げは0.8%増の6284億ウォンで、10四半期連続で外形が成長したが、営業利益は23.9%減の921億ウォンだ。現代百貨店の売り上げは0.9%増の5941億ウォン、営業利益は27.8%減の613億ウォンだ。
物価高に消費心理が萎縮し、百貨店の量的成長をけん引したブランド品だけでなく、ファッション・雑貨の売り上げも停滞しているためだ。産業通商資源省によると、百貨店3社のブランド品(海外有名ブランド)の売り上げは6月に0.9%増で、昨年上半期2桁だった伸び率が急減した。
パンデミックに在宅勤務など「ステイホーム」特需を受けたホームショッピング業界は、外部活動の増加によってテレビ視聴が減り、“逆ベース効果”に直面した。明け方の放送中断まで重なったロッテホームショッピングは売り上げ2310億ウォン、営業利益20億ウォンで、それぞれ15.2%、92.8%減となった。
現代ホームショッピングの売り上げは3.6%減の5228億ウォン、営業利益は36.4%減の177億ウォンだ。GSショップは売り上げ3273億ウォン、営業利益273億ウォンでそれぞれ12.5%と15%減少した。CJオンスタイルの売り上げは3457億ウォン、営業利益は187億ウォンでそれぞれ1.7%と4.2%減少した。
コンビニは長い梅雨と海外旅行の急増にも比較的善戦した。GSリテールが運営するGS25の売り上げは7.1%増えた2兆919億ウォン、営業利益は2.6%減った652億ウォンだ。営業利益の減少には運営店の増加で減価償却費が増え、使い捨て消耗品費、人件費増加が影響を及ぼした。CU運営会社BGFリテールは売り上げ2兆982億ウォン、営業利益781億ウォンでそれぞれ9.4%、10.3%増加した。
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