
ソウル市城東(ソンドン)区庁が2020年8月、国内で初めて導入した「スマート憩いの場」が猛暑の今夏、その役割を十分に果たしている。
スマート憩いの場は冷暖房ができるバス停だ。城東区内のバス停周辺52カ所に設置され、バスを待つ時だけでなく、区民の待ち合わせ場所としても重宝がられている。
利用者は月平均約20万人。城東区庁の統計によると、昨年利用者が多かった月は1位7月(27万2106人)、2位8月(22万9122人)、3位1月(17万273人)の順だった。
区内に住むキム・テボムさん(63)は、猛暑警報が出ていた今月3日、友人たちと区庁前で待ち合わせをした。約束より30分も早く着いたので、近くのスマート憩いの場に向かった。キムさんは「冬にも一度来たことがあり、約束場所をわざわざこの近くにした。暑くて立っていられないから」と話した。
区民は「休息」の空間としても活用している。自宅近くのスマート憩いの場をよく利用するというヤン・セリムさん(35)は「普段から子どもの保育園の行き帰りに寄っている。わが町の自慢です」と話した。
また、区役所スマート都市統合運営センターがスマート憩いの場に設置された監視カメラをモニタリングしており、倒れた女性を見つけて救助につなげたこともある。
現在、スマート憩いの場にはカメラのほか、ウイルス殺菌機やバス到着情報を知らせるモニター、充電コンセントや無線充電器などが備えられている。城東区庁は設置箇所を増やすとともに内部機能も改善する方針だ。
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