韓国の総合エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」は6日、大衆音楽フェスティバル「Weverse Con Festival」に独自開発したペンライト制御システムを投入したと発表した。
ペンライトに半導体と制御回路で構成されたチップセットを搭載し、リアルタイムで一括統制するシステムだ。観客は自身の携帯電話に設置されたモバイルアプリケーションとペンライトを連動させ、光の波に参加する。
ペンライトを誤差なく制御するのが核心技術力だ。開発はIT技術者や公演専門家らを網羅した専門チームが主導し、ハイブはシステム構築に約5カ月を費やした。
制御システムの頭脳はコンサート会場内の中央制御センターだ。そこに設置された送信機は、各ペンライトがリアルタイムで最大6万5000種類の色を発するよう信号を送る「指揮者」「照明監督」の役割を果たす。統合・制御されるペンライトは客席をキャンバスにして、アーティストに向けた照明や舞台装置と調和し、壮観さを演出する。
コンサートとIT技術は、ステージ上でも結合される。
Weverse Con Festivalステージには超大型の発光ダイオード(LED)画面が8つ設置された。投入されたLEDパネルだけで約2000枚に達する。一般的なアーティストの単独公演の4~5倍だ。パネル賃貸料だけでも1日に億ウォン台(1ウォン=約0.1円)をはるかに超える。
超大型LED画面はステージ上のアーティストの汗まで見せ、臨場感を高めた。コンサート会場が大きくなればなるほど、客席とアーティストの間の距離が広がるという限界を克服する装置でもある。
LED画面は上下左右に動きながらダイナミックな視覚的効果を演出した。またアーティストを舞台の下から高い場所まで持ち上げるリフトは、観客の没入感をいっそう高めた。
業界関係者は「K-POPやK-ダンスに限らず、“K-ステージ”そのものが世界を魅了するヒット商品になり得る」とみる。ただし「最高の観覧経験を提供するという意思があり、惜しみない投資がなされる時にのみ可能だ」と話した。
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