酒に酔ってバットで隣人を殴り殺人未遂などの罪に問われた被告(74)の控訴審で、韓国の裁判所が懲役7年とした1審判決を破棄して懲役5年を言い渡した。news1の取材でわかった。「高齢である。また、前科は多いが殺人はない」というのが減軽の理由だった。
判決によると、被告は昨年4月27日、慶尚南道(キョンサンナムド)昌原市(チャンウォンシ)で、隣人を2人を野球のバットで襲い、それぞれにけがをさせた。
被告が育てていた家畜のにおいを巡って隣人らとトラブルになっていたという。
被告には前科が19あり、このうち6件は暴力によるものだった。
news1によると、1審は「犯行の経緯や方法など罪質が非常に悪い」などとして懲役7年を言い渡した。また、10年間は位置追跡電子装置(電子足輪)の取り付けを命じた。
だが控訴審は「被告は高齢で1997年以後は実刑を受けておらず、殺人もない。自ら警察に出頭した点などもあり、総合的に勘案すれば、1審の刑が重くて不当だという被告の主張は理由がある」として懲役5年を宣告した。
また、電子足輪を取り付けるほどの罪を犯す危険性は低いといて、電子足輪装着命令を破棄し、保護観察5年を命じた。
被告と検察いずれも上告せず、この判決は確定した。
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