韓国の生鮮食品の通販サイト「マーケットカーリー」と「オアシスマーケット」が共に「オンラインからオフラインへ」をキーワードにした事業戦略を練っている。
マーケットカーリーは国内コンビニ1位の「CU」と、オアシスマーケットはモバイルコンテンツ事業「KTアルファ」との連携を進めている。事業方式は違うように見えるが、オンライン需要をオフラインにつなげ、企業公開(IPO・上場)前の規模拡大に乗り出すという目標は同じだ。
マーケットカーリーは先月17日にCUを運営するBGFリテールと「オン・オフラインプラットフォーム基盤共同事業推進」のための業務協約を締結した。
共同商品を企画したり、マーケットカーリーチャンネル内の酒類ラインナップを強化したりすることで、オンライン注文やオフラインピックアップサービスを拡大する。買い物とビューティーに特化したコラボレーションオフライン店舗も開発する。
一方、オアシスは昨年7月にKTアルファと共同で法人「オアシスアルファ」を設立、ライブコマース基盤の早い配送に力を入れている。
両社が準備する「オンエアデリバリー」はライブコマース放送中に顧客が購入した商品をすぐ配送するサービスだ。
全国のオアシスオフライン売り場や物流センターを活用し、オンラインとオフラインツートラック販売システムを構築する。
マーケットカーリーとオアシスの新事業成果が注目されるのは今後の証券市場参入に影響を与えると見られるためだ。
両社は今年初め、国内eコマース上場第1号を巡って競合したが、投資心理が予想外に冷え込んでいたため計画を撤回したり無期限延期したりし、上場に向けた準備を再び進めている。
業界関係者は「費用がかかる割に効率性が良くない早朝配送の特性は画期的に変えにくい。もともと持っていたオンライン需要をオフラインにつなげていく戦略を選んだ」と見ている。
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