2024 年 11月 27日 (水)
ホーム経済流通韓国・生活物価上昇率2.3%?…公共交通で通勤・外食多いと実感しずらい

韓国・生活物価上昇率2.3%?…公共交通で通勤・外食多いと実感しずらい

ソウルのある大型マートで市民が買い物をしている(c)news1

韓国の6月の消費者物価上昇率が2.7%と21カ月ぶりに2%台を記録した中、生活物価の上昇率に限って見ると、これより低い2.3%の上昇にとどまった。生活物価は消費者物価構成品目の中でも消費者が実感しやすい項目を取り出して作成されるが、国民の感覚としては現実よりもかなり低めの数値に見える。

統計庁の国家統計ポータルによると、先月の生活物価は3.2%だった前月より0.9ポイント大幅下落した。上昇率が2.3%にとどまったのは石油類が昨年より大幅に下がった影響とみられ、実は構成品目の80%に当たる製品は上昇傾向が続いている。

消費者物価指数を構成する全体458品目のうち、生活物価は購入頻度や支出割合が高く、価格変動を敏感に感じる144品目を選んで作成される。

中でも最も上昇率が低かったのは、昨年同期比-23.8%のガソリンと-32.5%の軽油。その他は▽ブドウ(-11.8%)▽ニンニク(-9.6%)▽輸入牛肉(-9.6%)▽豚肉(-7.2%)――などだった。下落したのは28品目(19.4%)に過ぎない

一方、都市ガス(29.0%)や電気料(28.8%)などの公共料金は高い上昇率を示し、ニンジン(22.1%)、玉ねぎ(20.5%)などの食材も大幅に値上がりした。

また、加工食品の物価上昇率は7.5%、外食物価の6.3%などは依然高止まりしている。こうした事情から、生活物価上昇率の数値を国民が実感できないのだとみられている。

統計庁関係者は「直接的な体感物価はあくまで主観的なものなので、実際の生活物価上昇率と符合しないこともありうる」と説明した。

(c)news1

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