韓国の大手財閥「LGグループ」のク・グァンモ(具光謨)会長を相手取って、ク会長の母親と妹らが起こした相続回復請求訴訟の裁判が今月18日にソウル西部地裁で始まる。
この日は弁論準備期日で、地裁は事件の争点と証拠、証人の採否などを決める。民事訴訟のため原告と被告に出廷の義務はなく、ク会長は同日の裁判に出席しないという。
この裁判は、2018年に死去したLGグループ3代目ク・ボンム(具本茂)会長(現会長らの父)の遺産相続を巡って争われている。ク会長と母親、2人の妹は株式などを相続したが、この手続きに問題があって母妹3人の相続権が侵害されたため、正すよう求めている。
相続から既に5年近くたっており、ク会長側は4月、地裁に訴訟の除斥期間が過ぎたという趣旨の答弁書を送ったとされる。
除斥期間は法的権利を行使できる期限をいい、相続回復請求権は相続権の侵害を知った日から3年、相続権の侵害行為があった日から10年が過ぎれば消滅する。
ク会長らに対する相続手続きは2018年11月に完了している。母親らの提訴は今年2月のため、除斥期間をはるかに過ぎているというのがLG側の主張だ。
これに対して、母娘側は「先代会長の遺言状があると思って相続に合意した。遺言状がなかった事実を知ったのは昨年であり、除斥期間は過ぎていない」と反論している。
裁判初日に合意する可能性はほとんどない。
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