韓国で6月10~11日に開かれた異色のイベントが、大衆の注目を集めた。総合エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」の「Weverse Con Festival」。ファンダム(ファン集団)プラットフォーム「ウィバース(Weverse)」利用者が、アーティストだけでなくファンダム間で自由にコミュニケーションを取り、コンテンツに接することができる祭りだ。
今回のイベントには、HYBEのパン・シヒョク議長の「芸術」と「技術」に対する哲学が反映された。
QRコードを使った現場オーダーメード型サービスを導入し、数万人のファンが訪れる大型公演場や、会場の随所に設置されたイベントブース前の列をなくした。
「高品質公演を作る」という意図から、舞台には通常のコンサートの4倍を超える発光ダイオード(LED)パネルが投入され、8つの超大型画面を提供してアーティストたちの汗まで生々しく映し出した。また、舞台の一部を持ち上げたり、移動・回転させたりする多様な設備も動員され、ダイナミックに変化するステージを演出した。
イベントには「統合の場が必要だ」というパン・シヒョク議長の所信も反映され、今年からHYBEレーベルズアーティストに加え、ウィーバーズに入った他のエンタメ事務所所属のアーティストも舞台に上がった。
HYBE関係者は「2日間で20チーム、84曲を舞台に上げるためには、高度な演出力と技術力が必要だ。アーティストなら誰でも上がりたいと思う舞台にしてこそ、世界の観客誰もが見たくなるステージになる」と指摘する。
パン議長は「ポピュラー芸術に基づくあらゆる新技術と芸術的方法論を、すべて見せることができる場になるよう願う」と話している。
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