韓国のインターネット銀行が「ファンダム文化」と融合したサービスを発売している。トスバンクはガールズグループのサバイバルプログラムの参加者を応援できるサービスを出し、カカオバンクは「推し」のスターの活動に合わせて貯金する「最愛積金」を友人と共有できるようにした。K-POPアイドルに関心が高い若い世代を取り込む狙いがある。
カカオバンクは4月、記録通帳サービスである「最愛積金」を発売した。好きなスターが特定の行動をする度に一定金額を貯蓄する仕組みで、「推し」がSNSに個人写真を載せれば1000ウォン(1ウォン=約0.11円)、芸能番組に出演すれば1万ウォンをアプリで貯金するといったやり方だ。他の人と最愛積立金の現況を共有することもできる。普通預金で金利は年2.0%。
この商品は事前申請の10日間で40万人が集まり、アイドルファンがSNSで自身の「推し」の写真を入れた口座カバーを共有した。最近、カカオバンクはこのサービスに、友人と共有する機能を追加した。最新バージョンのアプリで利用者とその友人が同じ規則で最愛積金記録サービスを始めることができる。
一方、トスバンクは最近、総合エンターテインメント企業「ハイブ(HYBE)」とともに、次世代グローバルガールズグループを選抜するサバイバルプログラム「R U Next?」を応援するサービスを始めた。
「R U Next?」のためのサービスに貯金すれば、計22人のサバイバルプログラム参加者を多数のファンとともに応援できる。顧客が応援したい参加者を選択すれば、最大22個の「募集空間」が作られ、貯金するたびに応援メッセージを作成できる。
インターネット銀行の関係者は「銀行サービスは人が多く集まるところに向かう傾向があるため、ファンダム文化を支援するサービスが出てくる。K-カルチャーに対する関心が高まり、ファンダム文化が拡散してフィンテックとの結合も増えているようだ」と話した。
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