2025 年 4月 21日 (月)
ホームエンターテインメント死亡した韓国オペラ歌手に、相次ぐ悪質な書き込み

死亡した韓国オペラ歌手に、相次ぐ悪質な書き込み

故チェ・ソンボンさん(写真=ボンカンパニー提供)(c)NEWSIS

韓国のオペラ歌手、故チェ・ソンボンさん(今月20日死亡)について、インターネット上で「冥福を祈ります」「とても悲しくて心が痛い」などのメッセージとともに、過去の不祥事をあげつらう悪質なコメントが相次ぎ、自制を求める声が上がっている。

チェ・ソンボンさんは2011年tvNオーディション番組「コリアゴッドタレント」シーズン1で準優勝し、有名になった。幼少期を孤児院で過ごすなど逆境を乗り越えたことから「韓国のポール・ポッツ」ともてはやされる一方で、声楽を学ぶ際の経歴の詐称などが指摘された。

それでも2014年にアルバム「スロー」をリリースし、2015年10月に米シカゴでチャリティー音楽会を開催するなど活動していたが、2021年に大腸や前立腺のがんが見つかり治療生活に入った。

すると、あるユーチューバーが「闘病は偽りで、支援金を遊びに使い、ぜいたくしている」と暴露した。チェ・ソンボンさんは反論したものの、通話記録や偽診断書などが公開されて騒ぎは拡大した。このため、10億ウォン(約1億1000万円)を目標に進めていたクラウドファンディングを中止し、放送界から去った。

チェ・ソンボンさんは今月20日、自身のユーチューブチャンネルコミュニティに「私の愚かな過ちに対し、また被害を受けた方々に対し、心から申し訳ない。これから命で罪を償う」「このメッセージが見られるころには、私は死んでいるだろう」と書き残したまま、連絡を断った。

20日午前9時41分ごろ、ソウル市江南区(カンナムグ)駅三洞(ヨクサムドン)の自宅で死亡しているのが見つかった。警察は自殺とみている。

チェ・ソンボンさんの訃報を受け、多くのネットユーザーらが哀悼の意を表した。その一方で、一部に「命で罪を償うなんて最後まで責任感がない」「最近は自分がどこで死ぬのか、どのように死ぬのかを教えるのが流行なのか?」といった悪質なコメントが相次いだ。

(c)NEWSIS

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