2024 年 12月 30日 (月)
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「アイアンマンが画面突き破って出てくる?」…OTTとメタバース、接近する理由

アップルが6日披露した「アップルビジョンプロ(AppleVisionPro)」(写真=アップル提供)(c)NEWSIS

米カリフォルニア州クパチーノのアップルパークで今月5日(現地時間)、アップルによる世界開発者カンファレンスが開かれた。アップルのティム・クック最高経営者(CEO)が自社初のMR(混合現実)機器「ビジョンプロ(Vision Pro)」を紹介している時、1人のゲストが登場し注目を集めた。米ウォルト・ディズニーのボブ・アイガーCEOだ。このサプライズはMR・VR(仮想現実)などメタバース基盤の実感メディアが動画サービス(OTT)業界の新たな活路として注目されていることを示している。

アイガーCEOは「アップルのヘッドセットが発売されれば、初日からディズニープラスストリーミングサービスを利用できるようになるだろう」と話した。

アップルが「ビジョンプロ」を公開し、メタバース機器市場への合流を発表するなかで、自社オンラインのOTTをビジョンプロでも利用できるよう支援することを約束したのだ。

同日の紹介映像にはディズニーのほか▽ピクサー▽マーブル▽スターウォーズ▽ナショナルジオグラフィック――などディズニープラスで見られる映像コンテンツをビジョンプロで視聴する場面が演出された。

例えば、仮想空間の画面で上映されたディズニープラスのスペースオペラドラマ「マンダロリアン」では、視聴者が宇宙現場にいるような感覚を与える。ESPNチャンネルで米プロバスケットボールNBAを視聴する場面ではダンクシュートが画面下に3Dリプレイ映像で映し出された。

アイガーCEOは「ビジョンプロが私たちのビジョンを現実にできる革新的なプラットフォームだと信じる。ディズニーが世界で最も革新的なテック企業と協力できるようになり、誇らしい」と述べた。

拡張現実(XR)機器が消費者の心をつかむためには、視・聴覚の楽しさを味わえるエンターテインメントアプリが必要で、その核心として注目されるのはゲームとOTTだ。アップルがビジョンプロを紹介するなかで、ディズニーCEOを招待したのもOTTがXR市場の成長をけん引するキラーコンテンツだと見たためだ。

韓国映像大学実感映像コンテンツ科のキム・ヘラン教授は「最近、XR機器に慣れている青年たちが増えている。彼らは既存のコンピュータより、XR機器でゲームをする時に、はるかに大きな楽しさを感じる。XRコンテンツの利用に伴う不便さが解消されれば、ゲームやOTTなどメディアコンテンツ需要も増えるだろう」と見通している。

(c)NEWSIS

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