韓国・仁川(インチョン)発香港行きの便から刀剣類など危険物が見つかったとして、香港保安当局が韓国の航空当局に是正措置を要求したことが確認された。
香港国際空港の保安当局は3月31日と5月2日、仁川国際空港第1ターミナルから出発した旅客の手荷物について、乗り換え時の保安検査を実施した際に長さ20センチほどの刀剣類を発見した。4月27日には催涙成分のあるスプレーが見つかった。
香港保安当局は仁川空港の航空保安を担う「仁川国際空港保安」に、危険物を発見した時のX線映像などを公文書形式でメール送信している。仁川国際空港保安はこのメールを確認し、仁川国際空港公社に再発防止を約束した。
だが仁川国際空港保安は、この電子メールについて公社側に知らせておらず、隠蔽したのではないかという指摘が出ている。
仁川空港の保安をめぐっては、今年3月、フィリピンに向けて出発する予定だった旅客機で実弾2発が見つかる事件が起きた。4月には中国人客が空港保安検査を素通りし、大きさ21センチの凶器を機内に持ち込む不祥事もあった。
(c)news1