韓国経済は、世界的な景気の低迷と交易量の鈍化により輸出の回復が遅れ、消費と投資の鈍化など内需景気が萎縮している。そのため、今年の韓国経済成長率は1.4%にとどまるという見通しが出ている。
半導体産業の不況で輸出は前年比9.1%減少し、貿易赤字は353億ドルに達するという予測だ。
産業研究院は30日、このような内容を含む「2023年下半期経済・産業展望」報告書を発表した。研究院は昨年末、今年の経済成長率を1.9%と見込んだが、今年上半期は0.5ポイント下げた。産業研究院のホン・ソンウク動向分析室長は「昨年予測した時は半導体など情報通信技術(ICT)の輸出減少幅が本格的に鈍化する前に展望したもの。この部分が今回の修正展望に反映され、半導体輸出の鈍化幅が大きいと判断した」と説明した。
今年の輸出は前年比9.1%減少し、輸入も10.2%減少する見通しだ。貿易赤字は353億ドル規模だ。
産業研究院の関係者は「今年の輸出は電気自動車と二次電池などの増加傾向にもかかわらず、グローバル需要の鈍化、半導体不況の継続、対中国輸出減少などの影響とともに、昨年のベース効果などで前年比約9.1%減少すると予想される。輸入は国際原油価格と輸入中間財など主要輸入材価格の下落の影響と、為替レートなどにより、前年比10.2%の減少が見込まれる」と明らかにした。
自動車、造船など13大主力産業についてみれば、輸出減少幅は14.3%となる。自動車(27.3%)、造船(19.7%)、一般機械(0.2%)など機械産業群は前年同期比16.3%増加する一方で、消費財産業群が-15.7%、IT新産業群は-31.6%と大幅に減少することによる影響だ。
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