2024 年 11月 25日 (月)
ホーム社会家出の児童・青少年に“下心”隠して接近…韓国で横行する「悪質ヘルパー」の性犯罪

家出の児童・青少年に“下心”隠して接近…韓国で横行する「悪質ヘルパー」の性犯罪

匿名アカウントで助けを求めると、支援を申し出るメッセージが返ってきた(写真=タックティーンネイル提供)(c)NEWSIS

韓国の児童・青少年の問題に取り組むNPO法人「タックティーン(TACTEEN)ネイル(明日)」が、オンライン上で「家出した10代の女子学生」を名乗って助けを求めたところ、1週間のうちに、性的な関係を要求するなど162件もの不適切なメッセージが殺到した。

韓国では、行き場のない家出青少年らに「下心」を隠して支援を申し出る「ヘルパー」を名乗る人たちが少なくない。専門家は「青少年を誘う段階における処罰を強化し、保護を強化すべきだ」と指摘する。

タックティーンネイルが3月30日~4月28日、フェイスブックやツイッターでの投稿を収集・分析した結果、ヘルパー関連の投稿を792件確認した。このうち160件は宿泊提供、139件は食事(食料品)提供、18件は金銭提供などだった。

問題は「ヘルパー」が代価として不当な要求をすることだ。

実際、タックティーンネイルがSNS上で、女子学生を想定したアカウントを作って助けを求めたところ、1週間で162人からメッセージが届き、中には性関係を要求するメッセージも含まれた。最初はそういう要求がなくても、時間がたつにつれ、対面や性関係を求めるなどエスカレートする例もあるという。

タックティーンネイルに相談した青少年の場合、泊めてもらった「ヘルパー」から性的暴行を受けたというケースもあった。被害者は「それでも寝かせてもらったり、食べさせてもらったりしているので通報はできない」という。

タックティーンネイル関係者は「家出青少年の場合、経済的に依存している状況なので、何か要求を受けた時、すぐに拒否できない」とみる。

韓国女性家族省の「2022青少年統計」によると、2021年に小・中・高生の3.2%が家出を経験している。青少年人口は約800万人であるため、20万人以上が家出している計算になる。

(c)NEWSIS

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