2024 年 12月 26日 (木)
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ソウルの「100億円かけた」空中歩行橋、人は歩いているのか…市が「撤去」念頭に歩行量調査

空中歩行路が造成されたセウン商店街の様子(c)news1

ソウル市が1000億ウォン(約100億円)を投じて整備した鍾路区・世運(セウン)商店街の空中歩行橋を検証する手続きに入った。前市長時代に整備されたものだが、現職のオ・セフン(呉世勲)市長は、この空中歩行橋が自身の都市計画プランの障害になっているとみている。そのため、検証手続きを経て撤去に踏み切るのではないかとの観測が出ている。

空中歩行橋は、7棟の建物からなる世運地区の商店街を南北に結ぶ。パク・ウォンスン(朴元淳)前市長時代に推進された。

第1段階区間は世運商店街―清渓(チョンゲ)商店街―大林(テリム)商店街の3棟の建物をつなぐ地上3階の高さの橋で全長は500メートル。2017年9月に開通した。2段階は三豊(サムプン)商店街―ホテルPJ―インヒョン商店街―晋陽(チニャン)商店街をつないで昨年竣工した。

だが、オ・セフン市長はこれまで繰り返し、空中歩行橋に対する反発を表明してきた。

オ・セフン氏は昨年、2007年に市長時代に推進して失敗に終わった「宗廟―退渓路一帯44万平方メートルの緑地生態都心計画」を再び打ち立てた。昨年の計画発表時、「空中歩行橋がようやく完成し、活用が近づいた。だが、撤去される運命にある。計画実現には空中歩行橋が障害にならざるを得ない」として、撤去の必要性を強調した。

都心計画は、世運商店街一帯の地上には都心公園を、地下空間に商店街と駐車場など立体複合空間をそれぞれ造成し、地下鉄駅などとつないで地下歩行ネットワークを構築するという構想だ。

市によると、6月末に空中歩行橋における歩行量の調査結果が出るため、これに基づき、次の手続きに入るという。

(c)news1

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